メンテナンス部門
生産の最前線を支えるスペシャリスト
メンテナンス部門は製造機械の保全や修理をはじめ、工場全体の建物管理や機械設備に関わる安全衛生等、幅広い場面で活躍しています。中でも製造機械を計画的にメンテナンスし、不具合の早期発見により、日々の安定的な生産を実現することを重要ミッションとしています。他にも設備の入替え計画や、生産現場から依頼される多種多様な工作物の作成を行い、生産現場の作業環境の向上をバックアップすることも大きなテーマです。ものづくりの最前線を支えるスペシャリストとして、様々な資格の取得にも積極的にチャレンジしています。
-
鈴木 徹(すずき とおる)
平成22年 工学部 機械工学科卒
毎日のあたりまえの生産を支えるためには、継続的な点検作業が欠かせません。私の一日はそうした点検作業から始まります。冷凍設備の温度や圧力状況や、各種機器類の点検作業は、一見すると地味な作業ですが、毎日のこれらデータの積み上げによる異常の早期発見は、安定的な生産環境を提供するために非常に重要な役割を担っています。また、日常的には棚や台車といったものの作製や、現場内の機械部品の交換、改善などを行っていますが、機械関係のトラブル発生時には、生産を再開するための応急処置や修理をします。私たち工機グループは直接パンを作ることはありませんが、最前線でものづくりを支える重要な役割を担っており、自分の仕事の積み上げが生産を支えているということを思うと、身の引き締まる思いがします。
■入社のきっかけ
私はもともと機械の仕組みを調べ、新たな気付きを得ることが好きで、機械系の学校を選択しました。そして就職活動にあたり、色々な機械を扱うメンテナンスの仕事がしてみたいと考えていました。特に重視していたことは、特定の機械を扱う仕事をするのではなく、多くの機械や設備に関わり、幅広い経験ができるということでした。きっかけは学校で見た求人で、そこから説明会に参加し、食品メーカーで使用されている機械の多様さと、機械だけではなく電気関係やエネルギー管理等に関わることができると知りました。正直なところ、食品業界には漠然とした興味しかありませんでしたが、業界という枠組みにあまり囚われることなく、「自分のやりたいこと」=「多くの機械や設備に関わり、幅広い経験ができる」という軸を重視して企業選びをした結果、たまたまそれがパンメーカーだったという感じです。
■職場について
工場は年中無休の24時間体制で稼動しています。当然すべての時間帯をカバーするような勤務シフトとなりますので、不規則な部分はあります。特に昼勤と夜勤の切り替えは、慣れるまでは苦労しました。また、夜勤では基本的に1人でトラブルに対応することになりますので、ある程度の経験値が必要になります。工機グループの仕事は覚えることが多く、上司や先輩から多くのことを学び、吸収していく必要があります。職場の上司や先輩はとても気さくで話しやすく、わからないことは気軽に聞くことができますので、成長しやすい環境だと思います。
■今後の目標
個人の力の底上げはチーム全体のパワーアップに繋がると思います。生産機器の修理、部品交換などのメンテナンス作業では、メンバーが協力して作業を行います。一人ひとりの知識や技術が高ければ、必然的に全体の作業性は向上します。一人ひとりが意識的に成長していくことの重要性を感じておりますので、少しでも自分のスキルアップを目指して、現在持っている資格の上位資格へのチャレンジを考えています。また同時に、仕事をしていく中で得ることのできる機械の仕組み等の知識を貪欲に吸収し、それらを製造現場の機械設備の改良に応用することで、生産作業効率の向上や、従業員が働きやすい現場環境の形成に貢献していきたいです。
■大学生へのメッセージ
機械系の仕事は様々な業界に存在しますので、少し視点を変えるだけで企業の選択肢が増えると思います。そういう意味では、業界にこだわりすぎるよりも、自分が何をやりたいかを重視して、それを軸として企業を選ぶほうが納得できる出会いがあるかもしれません。就職活動は色々な企業が惜しむことなく中身を見せてくれる貴重な機会です。新たな気付きを得ることも多いと思いますので、広い視野をもって楽しんでください。